ORACLE FINANCIALS / MULTI-GAAP

Oracle Fusion Cloud ERPの複数会計基準対応

日本基準・IFRSなど、同じ取引を複数の会計基準で記録・報告するための元帳構成、会計方式、差異調整と決算運用を設計します。

OVERVIEW

会計方針から元帳構成を決める

Oracle Fusion Cloud Financialsでは、プライマリ元帳に加えてセカンダリ元帳やレポーティング通貨を構成できます。必要な会計表現、差異の粒度、監査証跡、処理量を見極め、過不足のない方式を選ぶことが重要です。

プライマリ/セカンダリ元帳

勘定体系、会計カレンダー、通貨、会計方式などの差異に応じて、複数の会計表現を保持します。

Subledger Accounting

取引種別ごとの会計ルールを整理し、日本基準・IFRS等で異なる仕訳を一貫して生成できる構成を検討します。

差異調整と照合

自動生成できない基準差異、組替、期末調整を管理し、元帳間の照合と監査証跡を維持します。

セカンダリ元帳は、残高・仕訳・補助元帳・調整のみ等の変換レベルを選択できます。詳細度が高いほどデータ量と照合作業も増えるため、報告要件に合わせた選択が必要です。
SUPPORT

主な支援内容

会計基準差異と業務要件を起点に、設定だけでなく決算・照合・監査まで含めて設計します。

01

基準差異の整理

日本基準・IFRS等で処理が異なる取引、勘定、認識時点、測定方法を洗い出します。

02

元帳アーキテクチャ

プライマリ/セカンダリ元帳、レポーティング通貨、変換レベルと法的エンティティの関係を設計します。

03

会計方式・ルール

Subledger Accountingの会計方式と仕訳ルールを、対象モジュール・取引別に設計します。

04

勘定体系・カレンダー

勘定体系、マッピング、会計カレンダー、通貨、換算ルールを整理します。

05

移行・並行稼働

開始残高、比較情報、基準差異仕訳を移行し、並行決算と結果照合を支援します。

06

決算・レポート

元帳別の締め、差異分析、財務諸表、承認、監査資料まで一連の運用を整えます。

DESIGN OPTIONS

要件に応じた方式の使い分け

方式主な用途設計上の確認点
セカンダリ元帳異なる会計方式・勘定体系・カレンダー等を含む別の会計表現変換レベル、仕訳の複製範囲、データ量、照合方法
レポーティング通貨同じ会計表現を別通貨で保持・報告換算レベル、レート、端数・換算差額
調整仕訳限定的な基準差異や期末組替入力責任者、承認、反転、監査証跡、再現性

※最適な方式は、適用基準、取引量、法定報告、監査、性能・保守要件によって異なります。

PROJECT

進め方の例

  1. 適用会計基準と基準差異の棚卸し
  2. 元帳・会計方式・勘定体系の方針決定
  3. 会計ルール、調整、レポートの設計
  4. 設定、データ移行、単体・統合テスト
  5. 並行決算、照合、教育、稼働後支援
すべての差異をシステムで自動化するのではなく、重要性・頻度・監査要件を踏まえて自動仕訳と調整仕訳を使い分けます。

ご相談時にあると良い情報

すべて揃っていなくてもご相談いただけます。分かる範囲でお知らせください。

  • 対象となる会計基準、法人、国・地域、報告単位
  • 現行元帳、勘定体系、会計カレンダー、機能通貨
  • 基準間で処理が異なる取引と現在の調整一覧
  • AP・AR・FA・リース等、対象となる補助元帳
  • 財務諸表、注記、管理帳票、監査証跡の要件
  • 決算日程、照合・承認手順、移行範囲、希望稼働時期
FAQ

よくあるご質問

複数会計基準対応はどの段階から相談できますか?

基準差異の整理、元帳方針の検討、導入中の設計レビュー、稼働後の決算改善など、どの段階からでもご相談いただけます。

基準ごとに必ずセカンダリ元帳が必要ですか?

必ずしも必要ではありません。差異の範囲や頻度に応じて、セカンダリ元帳、レポーティング通貨、調整仕訳等を比較して決定します。

日本基準とIFRSの差異仕訳を自動化できますか?

Subledger Accountingでルール化できる処理があります。一方、判断を伴う期末調整などは承認付きの調整仕訳として残す場合があります。

RELATED

関連ページ

複数会計基準の元帳設計をご相談ください。

基準差異の整理から元帳・会計方式、移行、並行決算、照合・レポートまで、現状に合わせて支援範囲をご提案します。